幼なじみの友人のおばあさんは、昔から私のことも自分の孫のように可愛がってくださいました。そのおばあさんが亡くなって葬儀に参列した時、葬儀会社の方が友人から私のことを聞き、私にも家族のように接していただきました。その思いやりがとても嬉しくて「こうして人に感動を与える仕事もあるんだ」と知り、葬儀会社への就職を考えるようになりました。そして、友人の祖母のお葬式を執り行ったのが、平安閣だったのです。
受注営業課は、病院などからご連絡をいただいたお客様と、ご葬儀の内容や日程などのお打合せをさせていただく部署。
しかしお客様は突然の出来事に動転しておられるため、打ち合わせ中に感情が高ぶってしまう方もいらっしゃいます。それでも根気強くお話をお聞きし、どうすれば残されたご家族にご満足いただいた上で故人をお見送りできるかを一緒に考えていきます。お花が好きだった故人のために、会場いっぱいに花を飾りつけたこともありました。また参列者は呼ばないと言われた方には、お世話になった方にきちんとお知らせすることの大切さを切々とお話ししたこともありました。
そして式が終わった後、ご家族の方から「ありがとうございました」というお言葉をいただくと、どんな大変なことがあっても、この仕事で良かったと思えます。
世の中には多くの仕事がありますが、心からの「ありがとう」を言っていただける数少ない仕事が、この葬祭の仕事なのだと信じています。