クリスマスにまつわるお話
クリスマス豆知識
クリスマスの呼び方
フランス語ではクリスマスのことを「ノエル」(新しい太陽の意味)と言います。ドイツは「ヴァイナハテン」(聖夜)、イタリア語では「ナターレ」(誕生した)。 「誕生」にちなんだ言葉がよく使われています。
煙突は通り道
昔から煙突はこの世とあの世の通り道で魂が煙に誘われて行ったり来たりすると言われていたのだそうです。
サンタクロースはあの世から来ると思われていたのでしょうか?
サンタクロースのモデル
3世紀頃、トルコ南部のリキュアに「司教ニコラス」が住んでいました。ニコラスは姿を変えて貧しい子供たちを救っていったそうです。
ニコラスの亡くなった12月6日を「聖ニコラスの日」と呼び、子供達に贈り物をする習慣ができたそうです。
後にその習慣はクリスマスに行われるようになり、オランダ移民と共に、新大陸アメリカに伝わっていきました。
クリスマスカラーの意味
クリスマスを彩るカラーは赤・緑・白。赤はキリストが私達に永遠の命を与えるために十字架にかかって流した血を表しています。緑はツリーなどになる常緑樹からきています。一年中葉を茂らせる緑の姿は永遠を意味し、白はキリストの純潔を意味しています。
クリスマスカラーはこんな意味があるのですね。
ツリーのルーツ
北ヨーロッパの冬は寒く長く続き、やがて冬至をさかいに季節は変わっていきます。人々はこの日を「光の生まれる日」としてお祝いしました。人々は森へ出かけ、濃い緑色のひいらぎやもみの木の枝を取ってきて、家の中や入り口に飾りました。冬でも緑色を失わない木々に神様や精霊が宿っていると信じられていたのです。
森から木そのものを持ってきて今のツリーになったのは400年程前にドイツで始まったそうです。
家族みんなで飾りつけた木を囲み、楽しい時間を過ごしたのでしょう。
サンタクロースっているのでしょうか?
1897年9月21日ニューヨーク・サン新聞の社説に掲載された有名な話です。
8歳の女の子バージニアから「友達がサンタクロースなんていないと言っている。サンタクロースは本当にいるんですか?」という手紙が届きました。
この質問に対して新聞社は次のように答えます。
「バージニア お応えします。サンタクロースなんていないんだというあなたのお友達は間違っています。きっとその子の心には今はやりの何でも疑ってかかる疑り屋根性というものが染み込んでいるのでしょう。疑り屋は目に見える物しか信じません。心の狭い人たちです。この世の中に、愛や人への思いやりや真心があるのと同じように、サンタクロースも確かにいるのです。あなたにもわかっているでしょう。世界に満ち溢れている愛や真心こそ、あなたの毎日の生活を美しく楽しくしているものだということを。」(一部抜粋)
100年以上前から語り継がれているこの話は、何度も読みたくなる話ですね。
イエス・キリストのお話
今から約2000年前、イエスは馬小屋で産声をあげました。
当時、ユダヤの国はローマ帝国が支配していました。権力者と一般の人々の間には大きな差があり、人種差別や重税、病気や貧困に多くの人が苦しんでいました。イエスはそこに現われた救世主だったのです。
イエスはお互いに愛すること、赦し合うこと、神様が平等に人類を愛していることを説いていきます。イエスは人々の心をとらえていき、彼のうわさはどんどん広がっていきました。
ところが律法学者やユダヤの祭司たちの反感をかい十字架につけられ処刑されてしまいます。
しかしその後、弟子達が方々へ散らばり、イエスの教えである神様の無償の愛を説いていきました。今、クリスマスは世界中でお祝いされている唯一の盛大なお祭りです。この世界一のお祭りはイエスが説いた無償の愛を語りつづけています。
キリスト教国の人々にとって、一年に一度のこの日は特別で、離れて暮らす家族が集まりお互いの健康と幸せを喜び合う日だそうです。クリスマスは愛情あふれる一日として神様がくれた贈り物なのかもしれませんね。