お見舞の心得
容態の確認と面会時間
病気や怪我のお見舞いに行くときは、まず本人か家族に連絡をとり、見舞ってよい状態かどうかを尋ねます。
ごく親しい人でない限り、入院直後や手術前後は差し控えた方がよいでしょう。
面会時間や規則を確認してから出かけるようにしますが、ご都合がつけば、午前 10 時から午後3時の間(昼食の時間帯は避けます)が最適。見舞う時間は 15 分程度をこころがけます。病人にとっては短時間で何度も見舞われる方がうれしいものです。
相手の容態が思わしくない時には伺うのを遠慮し、手紙を書いたり、お見舞いの品を自宅に届けるなどします。
お見舞い時のマナー
病院へ見舞う時は、大人数や幼児連れは病人を疲れさせ、また同室の方の迷惑にもなりますので、3~4人が限度。尚、建物に入る前に携帯電話の電源を必ず切っておきます。看護婦が処置に来た時は退室しましょう。
服装は派手なものは避け、色・デザインとも落ち着いた装いにし、化粧やアクセサリー・香水も控えめに。タバコは吸わないのがエチケットです。
話題は励ましの言葉と、気軽な世間話を心がけ、病気の詳しい症状は相手が話さないうちに、こちらから尋ねることは避けましょう。
お見舞品の選定
食べ物を贈る場合は、食事制限の有無や病状を確かめた上で選びます。果物が一般的ですが、本人の好物や、同室の方に配れるお菓子の詰め合わせなども良いでしょう。
お花の場合は、赤い花は血の色、白い花は不祝儀の花、椿は首から落ちる、ケシは散りやすい、シクラメンは死苦に通じる、鉢植えは寝(根)つく、4 本・9 本・13本の切花は縁起が悪い・・など気にされる方もいますので、ご配慮を。ピンクやクリーム色などの淡い色で、香りの強すぎないものが適当です。
大きな花束は、重なると狭い病室では持て余してしまうので、フラワーアレンジメントや小さな花束を見舞うごとに持っていく方が喜ばれます。
病院によってはお花を受付けないところもあるのでご注意ください。
入院中はなにかと物入りになりますので、現金を包まれても重宝します。商品券に「ガウン代」「ひざかけ代」など具体的な品名を書いて贈っても良いでしょう。肩の凝らない本や雑誌は気軽に渡せて、喜ばれるお見舞品のひとつ。
親しい友人なら、趣味・嗜好品の買い物代行や期限のある事務処理の手伝いをさりげなく申し出るのも温かい思いやりです。