結婚記念日のお祝い
結婚記念式の由来と名称
カトリックの教会では、毎年、夫婦が式を挙げた日に神父さんがその家を訪れて祝福しました。
また、プロテスタントでは、その日、夫婦が揃って教会のミサに参加しました。これらが結婚記念日を祝う風習の始まりで西洋のしきたりです。
日本では、明治天皇が銀婚式のお祝いをなさったことがきっかけで、一般にも広まってきました。
結婚記念日は、迎える年数によって名称があり、夫婦の絆のように年を重ねるごとに、より強く、より価値あるものに移っています。
主な記念日の名称
1年目 | 紙婚式 |
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2年目 | 革婚式 |
5年目 | 木婚式 |
7年目 | 銅紺式 |
10年目 | 錫婚式 |
12年目 | 絹婚式(麻婚式) |
15年目 | 水晶婚式 |
20年目 | 磁器婚式 |
25年目 | 銀婚式 |
30年目 | 真珠婚式 |
35年目 | さんご婚式(ひすい婚式) |
40年目 | ルビー婚式 |
50年目 | 金婚式 |
欧米では、その記念日にちなんだ品を夫から妻へ贈る習慣があります。
1年目には手帳やアルバム、5年目は木製の置物や椅子、15年目にはワイングラスなどのクリスタル製品などです。
さまざまな祝い方
日本で一般的なのは銀婚式と金婚式ですが、その他の記念日もごく内輪でのお祝いとして広まりつつあります。特に初めての結婚記念日には、感謝の気持ちで両親や仲人を訪ね、幸せな生活の報告をするのもよいでしょう。
贈り物にこだわらず、夫婦で食事に出掛けたり、共有できるものを少しずつ買い揃えていくのも楽しい祝い方です。
夫婦が年輪を重ね、銀婚式や金婚式を迎えるときは、家族だけでなく親戚や友人を招いて祝宴を開く習慣があります。当事者が日頃お世話になっている方々に感謝を込めて主催する場合もありますが、子どもや孫、友人などが主になってお祝いをする方法もあります。
特に金婚式には、子ども達が祝宴を催したり、旅行のプレゼントをすることが多いようです。その場合はご両親の希望や健康状態に沿った計画を立てるとよいでしょう。祝宴を開いた際には記念の引き出物を配り、お祝い品をいただいたお返しに充てます。表書きは「内祝い」とし、夫婦の連名で贈るのが通例です。