初夏の風に肌も汗ばむ頃となりました。
平安会館 中村斎場の松永です。
梅雨に差しかかるこの日、ひとりの尊い男性がたくさんのご親族様に見守られ旅立たれました。
故 高島 浩彰様
「近くを囲んで送ってあげたい」
皆様方のご希望で、浩彰様を囲むように椅子を並べ、開式致しました。
その様子はとてもあたたかく、浩彰様とのたくさんの思い出とともに進行してまいりました。
式場へは、お好きだった音楽とともに昔話に花が咲きます。
楽しかった思い出
懐かしい思い出
遠方から駆けつけてくださった親族の方々。
話し出すと笑みがこぼれます。
「お父ちゃん、○○さんが来てくれたよ」
柩の中で眠る浩彰様へ、ひとりひとり声をかけていかれます。
懐かしい再会。
元気だった頃の浩彰様の姿が思い出され、皆様ハンカチで目じりを押さえます。
飾られたたくさんのお写真は、全てお孫さま方がご準備されたものです。
その一枚一枚には語りきれないほどの大きな想い出が詰まっています。
作業をしながら片時も浩彰様の側を離れることがないお孫さま方。
一枚一枚丁寧に額へ入れながら、お写真の事をお話しされていらっしゃるようにも見えました。
隣に置かれたパソコンでは、スライドでお写真が映されています。
通夜が始まるぎりぎりまで調整し、コメントも流れるように作られた映像
「天国で見守ってください」
みんなで映ったものから、一緒に遊んでもらった時の写真まで…
どれも浩彰様への想いと感謝の言葉で溢れ、思わず涙がこぼれます。
この写真は、生まれたばかりのひ孫様とのお写真です。
大切な命のたすきは浩彰様から
お子様へ
お孫様へ
そして、ひ孫様へ
あたたかいリレーは続いています。
手を繋いだ時、その大きさに、あたたかさに
どれほど感動したことでしょうか。
ありがとう…
本当に ありがとう…
いつまでもお名残りは尽きないとは存じますが
お別れの時が参りました。
故人様のご冥福を心からお祈り申し上げます。
合掌