平安会館 名古屋斎場の森田でございます。
先日、大切な方のご葬儀が執り行われました。
一家の大黒柱として、ご家族を守られたお父様。
菊やカーネーション、カスミソウのお花に囲まれたご遺影のお写真。
故人様は、鳶職人として、ご生涯を歩まれました。
危険を伴うお仕事ゆえ、強い意志と集中力を持ち、現場に向かわれた日々。
お子様方にとっては、逞しい体つき、大きな背中から「威厳のあるお父様」としての存在。
ご自宅では、奥様が作られた手料理を肴にして欠かさなかった、毎日の晩酌。
少し顔を赤らめて、ご家族とにぎやかにお酒を嗜むことで、日々のお仕事の疲れを癒されたのでしょう。
最期も好きなお酒をと、ご遺族の方がお酒のお供えをされました。
お寺様の読経のもと進められた葬儀・告別式。
心の込もったご焼香と、感謝の想いがあふれるお別れの儀。
「ありがとうございました」「さようなら」
故人様へと向けられた最期のお言葉でした。
隣に並ぶお写真は、7年前に他界された奥様のお写真。
ご遺族の方が、大切にお持ちになりました。
額の裏には、故人様の直筆で、奥様の法号と「ありがとう」のお言葉が記されていました。
彼の地で再会された際には、どのようなお言葉を交わされるのでしょうか。
ご遺族・ご親族の皆様、大変お疲れ様でございました。
お母様と同じ会館でお手伝いをすることの出来ましたご縁に、心より感謝申し上げます。
名古屋斎場 スタッフ一同