平安会館 笠寺斎場 原でございます。
梅雨に入り、紫陽花が見頃を迎える6月のひとひ。
一件のご葬儀が営まれました。
祭壇は、親族様が精一杯のお気持ちを込めて選ばれた、お花の祭壇。
祭壇中央のご遺影のお写真は、凛として、正に故人様のお人柄を表しているようです。
お式は、親族の皆様でしめやかに執り行われました。
葬儀開式前に、故人様のご近所の方が綺麗な紫陽花を持って来館されました。
普段故人様の庭をお世話されているご近所の方で、庭に咲いた紫陽花を故人様に持って行って欲しい、という思いからお越しになられたそうです。
美しい青い紫陽花。
ご親族の皆様の心を慰める出来事でした。
祭壇近くには、沢山の思い出のお写真をお飾りしました。
故人様が長年極めてこられた、長刀をされている雄姿が写っています。
多くの教え子の方々を指導し、また大会にも出場されていらっしゃいました。
昨年も岐阜県可児市までご自身で赴かれ、発表会に出席されたそうです。
長刀と出合い、たくさんの方とご縁を結ばれ、歩んでこられた90年という長い長い道のり。
ご親族の皆様に見守られ、お旅立ちの時を迎えます。
最後はお好きだったビールを喪主様より口元に含ませて頂きました。
今はお浄土で心穏やかに、先に待っていらっしゃるお連れ合い様と再会を果たし、ゆっくりお話しをしていらっしゃるのでしょうか……。
ご親族の皆様方、この度は大変お疲れ様でございました。
スタッフ一同、故人様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。