平安会館　春日井東斎場　今泉でございます。

祭壇のお写真には、朗らかな笑顔のお父様が…。
満96歳にてそのご生涯を閉じられました。

これより綴るのはご家族に愛された『じいちゃん』をお送りした時の様子でございます。

お若い頃は、とにかく仕事一筋だった故人様。

朝から晩まで新潟では農業、春日井では建設業に明け暮れる毎日。そんな故人様に、お子様方は少し寂しさを感じていたそうです。

それでも、8人のお孫様と13人のひ孫様の代へと命を繋ぐことが出来たのも、一生懸命働いて支えて下さった故人様のおかげ…。

式場にお飾りしたのは、故人様の作られた作品やデイサービスの方々からの色紙、そして七夕の笹…。

貼り絵で作られた舞妓さんは大変綺麗でもあり可愛らしいお姿。
どのようなことを想いながら、作られていたのでしょうか。

故人様が旅立たれる日は七夕…。
ひ孫様より七夕の笹をお預かり致しました。笹に吊るされた短冊には、ひ孫様達からの大好きなじいちゃんへのメッセージが書かれています。

「天国へ行っても忘れないでね」
　　　　　「じいちゃん、今までありがとう」

きっと、その気持ちは天へ向かう故人様へ届くことでしょう。

お孫様を代表して、お一人よりお別れのお言葉を頂きました。

故人様は頑固な所もありながら、自分で何でもやる頑張り屋な方でした。
年を経て次第に身体が思うようにならなくなっても、弱らないようにと散歩に行ったり食事をしっかり取るなど、一所懸命に頑張ってみえたそうです。

『笑顔がとっても可愛いじいちゃん』
もうその笑顔を見ることが出来なくて「寂しい」と話されたお孫様。

それでも「子供を頑張って育てるんだよ」という故人様の言葉を胸に、頑張っていくと誓われました。

そして故人様との最期のお別れ…。

七夕の笹やお手紙、ひ孫様達が折った折り紙、故人様の作品を写真にしたものなど…たくさんのお花と共に手向けて頂きました。
お別れの時が迫り、皆様涙を堪えきれないご様子…。

これまでの感謝の気持ちを故人様へ伝えてみえました。

これまで故人様から貰ったものは、数えきれません…。

彼の地でも…その変わらぬ朗らかな笑顔で見守ってくださることでしょう。

皆様、2日間お疲れ様でございました。
お疲れの出ませんよう、ご自愛ください。

春日井東斎場スタッフ一同、心よりご冥福をお祈り致します。