風もだいぶ冷たくなってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
平安会館 半田乙川斎場の田尻と申します。
「たくさん頑張ったから、ゆっくり休んでね」
「大好き」
「ずっとずっと忘れないよ」
「沢山もらった愛でこれからも強く生きていきます」
たくさんの温かい言葉を秋風にのせた十一月、優しくていつも笑顔だった尊き女性が旅立たれました。
「お母さんのお蔭でとても元気です。思いやる心を忘れずに精進して参ります。お疲れ様でした。そしてありがとうございました。感謝!!」
ご親族の皆様とお話されているときもずっとお母様へ”ありがとう”と感謝の言葉を口にされていた喪主様。
当初は、家族だけで静かにおくってあげたいというご意向でした。
しかし、訃報を聞きつけられた御友人や演奏仲間の皆様が式に駆け付けて下さったときには皆様と握手を交わされていました。
「お寺様とも昔からの付き合いで、私の太鼓の教え子なんです。忙しいなか兄弟でお勤めに足を運んで下さったのには感謝の念はつきません。本当にありがたいです。」と嬉しそうにお話をされていました。
お孫様やひ孫様にも見送られてのお別れのとき……
皆様のお気持ちを一輪一輪の花にのせて枕元から足元へたくさんのお花を手向けていただきました。
ご長男である喪主様、次男様、長女様に皆様を代表されてお母様がお好きでいらした日本酒を口元へ運んでいただきました……
お供えの柿やキャラメル、御飯もお腹が空かないようにとお柩の中へ。
「長い間お疲れ様でした」
「本当にご苦労様でした」
「天国で気長に待っててね」
「舞台の活躍を見守ってね」
抱えきれない多くの言の葉におくられてこれよりご出棺のときでございます……
喪主様をはじめご家族の皆様、お寺様が演奏される太鼓の音色を彼の地でもいつも笑顔で聴いていらっしゃることでしょう。
これからも特等席で太鼓の音色に耳を傾けてほしいと願いを込めて……
お疲れ様でございました
半田乙川斎場スタッフ一同